ベネズエラ、混迷を深める今。ペトロ消滅のカウントダウンは?
さて、これまでも何度かお伝えしてきたベネズエラの情勢ですが、だんだん収拾がつかなくなってきていますw
議会から承認されずとも実権を握るマドゥロ大統領、米国やヨーロッパ諸国から承認されたフアン・グアイド大統領の2人が同国内に存在しており、もはやどっちがトップなのかわからん。みたいな状況になっています。
米国からの承認を取り付けた事で一時優勢であったグアイド大統領側は、民主主義を唱えつつも軍部へのクーデターの呼びかけ、武力での権力移行を目指したことで現地人からの失望を買い、求心力が突如低下。ええ、そういう状況になるんかいw
で、結局どっちつかずの状況がいまだに続いているわけです。
ちなみにこのマップ、青色がグアイド大統領支持。赤色がマドゥロ大統領支持です。
意外とマドゥロ大統領が支持されているようにも見えますけど、大部分はロシアと中国なのでそれほど多くの国に支持されているわけでもなく。
ただ、ベネズエラに大きな影響を与えてきたロシアが、マドゥロ大統領を支えているため首の皮一枚でつながっている感じです。
で、ここまでベネズエラの状況を話してきましたけど、あとはペトロがどうなるのか?
何度も言っていますが、ペトロはマドゥロ大統領が独自決済で作り上げた仮想通貨であり、議会の承認を受けていません。(反対されてました)
彼が失脚するとなると、ペトロがどのように扱われるかはグアイド大統領に委ねられることになりますから、ロシアが圧力をかけてこない限りはそのまま消えるんでしょうね。
危険な賭けと言われてきたペトロICO(1ペトロ60ドル)でしたが、本当に危険な状況にあります。こうして世界初の国家発行の仮想通貨は、世界初の破綻を見ることになりそうですね。
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