米国下院で過半数を占める民主党、リブラ公開中止を求める

発表直後より多くの賛同と共に批判も集めてきたFacebook発行の暗号資産「リブラ」ですが、ここにきて実行に暗雲が立ち込めてきました。

米国民主党の議員が、Facebookに対して「リブラ」の開発を一時中止するように命令を出しました。

民主党は2011年に大きく議席を減らしていたものの、2018年の中間選挙において下院の過半数を回復しその影響力を強めています。
米国で上院と下院はほぼ同程度の権限を持っているという事もあり、民主党がこのリブラに対して「リスクと利点を評価する公聴会を開くまで」中止命令を出したことは覆すことはできません。具体的には、公聴会後に政府から指示があるまで実質的に中止せざるを得ない状況でしょう。

「Facebookはすでに世界の人口の4分の1以上の手に渡っているので、規制当局と議会がこれらの問題を検討し行動を起こす機会が得られるまで、Facebookとそのパートナーは直ちに実施計画を中止することが不可欠です。」

約24億人の利用者がいるとされるFacebookが発行する暗号資産は、世界的に見ても金融市場に影響を及ぼす可能性が高いと判断されています。
また、もしも実際に発行されて利用され始めた場合、違法な資金、または犯罪利用にリブラが活用される可能性も高く、米国から制裁を受けている国々にとってもその回避手段となりえます。
何しろドルの価値と同じになるわけですから。たぶん1ドル=100リブラとかになるんでしょうし。

こういった対策が実際にFacebook側で行うことができるのか、影響と対策を危惧する政治・金融の各関係者の判断は、きわめてまっとうとも言えます。

様々な機関や団体、会社がFacebookの暗号資産の発行に続いていこうとしているだけに、今回の一連の流れに多くの人が注目しています。

まあ、私個人はどうでもいいやと思ってるんですけどね。

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